Sunday, August 16, 2015

お盆休み

今年のお盆休みは8月7日(金)-8月16日(日)だった。

さすが住友重機械は大企業メーカーだけあって休みをしっかりとくれる。10日間の休みは6日を自分と妻の実家(東京と茨城)で過ごし、4日間は横須賀で過ごした。9月にBNCT学会で発表する予定なのだが、課題で忙しくあまり発表のための研究の進みはよくない。そのためこのお盆休み中もPHITSという放射線シミュレーションソフトでいろいろ計算をしていた。

6月に学会発表をすることが決まって、慌ててシミュレーションを始めたわけだが、なんせ初めてのことなので四苦八苦している。しかも通常の業務であるガンマ線計測に関する課題は普通に遂行しなければならないので、発表用の研究のための時間を見つけることが難しい。このお盆休みを使って少しだがじっくりと考えながら研究できたのは嬉しかった。今週はいつもの課題をやりながら、裏で技研のサーバーを使って計算をするつもりだ。そこそこ速いマシンなので数日で使えるデータがとれるはず。来週は発表資料を作りたいので、今週ちゃんとした計算結果が出ないと厳しい状況となる。

じっくり研究をする時間が取れないのが、なんとも企業の研究所っぽくて面白い。いろいろやることがあって充実していることは確かだ。

Sunday, June 21, 2015

課題が始まった

技術研究所では開発の予算が欲しいなら自分で取ってくるシステムを採用している。TR (technical review)とDR (design review)という二種類の審査が上の人から入る。予算が1千万円以下の課題かどうかで受ける審査が変わる。

6月半ばから1千万円以下のしょぼい課題が始まった。本格的な自分の課題はこれが初だ。予算のほとんどは自分の人件費になる。会社で過ごす一瞬一瞬にお金がかかっているということをよく肝に銘じて研究・開発をやっていきたい。ちなみに今回の課題は研究重視。これをきちんとやって、それから予算のもっと必要な開発課題にレベルアップしていく予定だ。内容は平たくいえばガンマ線の測定に関する研究・開発だ。簡単なソフトを書いたりシミュレーションをする。9月に学会発表も控えているので、そのためのネタ作りも内職する必要がある。

なかなかやることが多くて大変だが、一つ一つの仕事がやりがいあるし単純に面白い作業なので、文句はない。強いて言うなら、学会発表をするネタがまだ全然ないのに9月に発表予定が入るのはいかがなもんか、といったところか。ここはPh.D.持ちの人間として実力を見せるところだと感じているので、残業してでもなんでもいいから、内容の良い発表をできるように確実に努力しなくてはならない。先輩社員が先日言っていたが、課題をきちんと進ませておけば、あとはけっこう自由に研究とかやらせてもらえるのは技研の良いところ。その言葉を信じていろいろ頑張ってみようと思う。

Sunday, May 31, 2015

研修終わった

そうそう、5月29日にやっと研修が終わった。

仕事をしたかったのに、毎日遊びみたいな研修をやらされて本当にストレスが溜まった。一時期の院時代のストレス度に近づいていたので、終わって本当によかった。あと一週間続いていたらやばかった。

仕事をしたいのに研修を一ヶ月ってどうなんだろ。無駄なシステムだと思う。なんか別に仕事ですでに学んだようなことを再確認しただけだったし。顧客視点とか繰り返すけど、正直メーカーなんだから当たり前だし。顧客の声が大事とか強調するわりには、特にどうやってそれを効率良く得るのか教えてくれるわけでもないし。この一ヶ月は本当に何だったのだろうか。

運転免許

そういえば書き忘れていたが、3月に晴れて日本の運転免許をとれた。

アメリカの免許をそのまま書き替えるだけかと思っていたのだが、ただの書類手続だけでなく、ばっちり技能試験があった。筆記試験は落ちることが不可能なくらい簡単なものだったが、技能試験は1回失敗した。人によっては4、5回落ちることも。

一つ学んだことは、金を惜しまずさっさと教習所に行く、ということだ。技能試験といっても外免切り替えという比較的簡単なテストなので4ー5時間教習所で練習すれば問題ない。俺がちょっと苦労してこのことを学んだおかげで、うちの奥さんは一発で合格できた。まあ一人3万円くらいかかったから出費が痛かったけど。でもやっぱり免許はIDとして使えるから、持ってないとめちゃくちゃ不便だしね。

ちなみに試験を受ける資格があるのは、海外免許が有効な期間だけ。俺のアメリカでとった免許は今年の3月で切れたので、日本の免許は本当に時間ぎりぎりで取得できた。2回目の試験でも落ちていたら、初心者と同じように教習所に通って20万円とかの出費をしていただろうから危なかった。帰国してすぐに動いていればまだ楽だったのだがね。

Wednesday, April 8, 2015

新入社員研修

明日から新入社員研修が始まる。

1月にやり残した分だ。これから約1カ月半続く。なかなか楽しくなりそうだが、普通に課題が始まっているので、そっちも進ませないといけない。新入社員は規程で残業禁止なんだが、こそこそやるしかなさそうだ。どうせ残業代は出してはもらえないから、プログラミングみたいな趣味の延長線みたいなことしかしないけど。まあ、やることがたくさんあるのは嬉しい限りだ。研修もフォークリフトを分解したりするらしいから、とても楽しみだ。

Tuesday, March 31, 2015

3ヶ月が過ぎた

入社して三カ月が経過した。

今のところは仕事はとても楽しい。新しい分野への挑戦なので知らないことばかりで、仕事自体は調子いいとはいえないけれど、自分自身の気分は良い。仕事と子育てに奮闘し、時間をみつけて趣味(ゲーム)にも励む。院生の頃から描いていた理想の研究者/社会人生活だ。

自分の所属するグループ(部署)ではかなり自由にやらせてもらえる。今、唯一の上司への報告といえば週報を書くことぐらい。それすら絶対強制ではない。形式にそこまでこだわらず、業務に必要な報告は個人が責任を持ってやるという、いたって当然の環境。大企業だとその普通の環境を作り出すことが難しくなったりするみたいだが、さすがは研究所といったところか、とても自由だ。事業部とかがどんな雰囲気かは知らないけどね。

うちの会社は「中小企業に毛が生えた程度」とか揶揄されることもあるみたいだから(転職サイトのレビューとかで見かけた)、大手企業といっても、バカでかい日立製作所とかとはちょっと違うのかな、なんて考えたりもするが、他社のことはよくわからん。

唯一の不平は給料がたいしてよくないことか。それでもうちの会社は悪くないほうらしいけど。まあ日本のサラリーマンだから特別給料はよくないことは理解した上で日本での就職を選んだからそんな文句はないけどね。食っていくには十分だし、きちんと働いて、会社潰れなければ、いずれはお金は貯まるだろうし。

とりあえず日本でのスタートは上手く切れたようだ。核物理に近いことを今はやっているから、どうせだったら生物物理じゃなくて核物理を研究するんだったなぁ、とかたまに思うが、超すごい発明に憧れながら今日も俺は眠りにつく(現実は、実験に必要な機器すらまともに使えない状態だけど・・・)。


Wednesday, November 26, 2014

日本到着

わけあって10月入社でなく1月入社になった。

ということでアメリカでの生活は11月半ばで切り上げて、日本に引っ越してきた。今は両親の実家で世話になりつつ、携帯電話の契約、日本のクレジットカード、アパート探しなどに勤しんでいる。アメリカではGo Phoneという安いプリペイド契約をしていたので、世の中の携帯電話事情に疎くなってしまい、日本でいざスマホだパケットだと調べ始めたが、日本の携帯環境を理解するのにけっこうな時間を要した。当面は安給料で貧乏生活をしたいので、普通のスマホ契約は高すぎる(7000円/月くらい)と感じた。今ちょっと安い方法を模索中。

たまにふとしたときに「うわ、俺日本で生活するんだ」とちょっとした恐怖の念にかられる。今は日本に留学してきた気分で、あえてカルチャーショックを楽しむように心がけている。アメリカとの違いを、不満の対象にするのでなく、こういうやり方もあるのかな、と新しいことを学ぶつもりで生活することが、日本での生活を楽しむ秘訣となるかも。とりあえず来年一年頑張って仕事して、家族の世話をして、めいっぱい人生を楽しめれば合格である。日本の社会の波に飲み込まれるのでなく、荒波に乗って生き残って一皮むけたいところだ。さてどうなることか。

今はただただ1月入社のオプションを掲示してくれた会社に感謝するばかりである。3ヶ月ほど予定より遅れての入社なので、しっかりと良い仕事をして、借りを返したい。日本をより良い国にする、という俺の野心をどこまで貫き通せるか、楽しみであり、不安でもある。とりあえず年内は準備と休憩だ。