Tuesday, October 8, 2013

data scientist という職種の存在を知った。噂に聞くbig dataというやつを扱う連中のことらしい。今後10年で最もセクシーな仕事らしい。日本でもこれから10年人材不足に陥るらしい。アメリカでも。これからの経済をぐいぐい引っ張っていく人たちらしい。ファイナンスのquantsみたいなもんか?理系のスキルをビジネス界に持ち込んで理系的に問題を解く。quantitative analystsとか言ったりもするみたいだ。

データを扱うのは好きだ。この手の仕事にはとても興味ある。quantsの仕事にも興味はあった。業界というよりも仕事で使うスキルに興味があるといったほうが正しいか。そういうモチベーションの一番の問題は業界に興味が持てないことかも。結局ビジネスの世界だから、ビジネスして儲けることが重要。それは企業では当たり前といえば当たり前だが、分野が化学系のエンジニアになると急に心が弾む。ビジネスと言われると心が沈む。

どでかいデータからあれこれ情報を抽出して、それをもとに予測したり、またパターンを見出すのは面白いと思う。自分の処理したデータを基に今後あるビジネスはこうすべきだとアイディアを出すのも面白いと思う。自分の予測したことが世界を動かす感覚だもんな。

ビジネスの世界でも創造力は非常に重要だろう。新しいビジネスのあり方を考えるのがビッグデータを扱う人たちの仕事なのだろう。今までにない物の見方を要求される。そういう意味では科学と大差ない。

今はITの世界でかなり重要なものらしい。有名なweb appsとかではじゃんじゃん雇っているらしい。facebookとかtwittertとか。netflixなんかも。今後はIT企業のみならず、いろいろな企業がビッグデータをどうにかして利益に繋げようとする動きになるらしい。walmartなんかは先駆者のようだ。その手のコンサルタントの仕事もたくさんあるみたいだ。

すごく面白そうな仕事である。でもなんだろうか。給料もいいし今後めちゃくちゃ伸びる仕事。やることも十分面白いはず。でもやっぱり俺は企業で研究したいのかなぁと思う。同じくらいたくさん働くのに給料少ない。でも、できれば田舎の研究所でコツコツと5年後10年後、誰も考えつかなかったような物を創ってみたいと思う。もちろん1年単位でいろいろやってみたいが、最終的には自分の知識と技術を詰め込んだすげぇもんを創りたい。

きらびやかなスーツ着たビジネスの世界で働く理系の人間達。そういうのにいつも憧れの気持ちはあるだろうけど、俺には向いてないのかなぁと思う。そもそもtwitterもfacebookも興味持てないようじゃまずIT業界に気持ちがいってないのは明白だ。クラウドテクノロジーとかもどこ吹く風だ。スマートフォンもiPadも使わないし、俺のどこにIT要素があるんだ?とね。IBMがストックホルムの交通データを利用して交通渋滞を緩和する方法を考えたらしいけど、それはちょっと特殊なケースなのかな。

ちょっとビッグデータの噂を耳にして興奮したけど、考えれば考えるほど俺には合わない気がする。そもそも東京勤務とか嫌だし。できれば北海道に住みたいと思っているんだ、俺は。ということでデータサイエンティストへの夢はほぼ一日にして閉ざされた。

ちなみに確率論苦手だし統計学知らんしプログラミングも詳しくないし、あとよく噂に聞くgoogleとかmicrosoft系のクイズみたいな面接時の質問もさくっと答えられる賢さを俺は持ち合わせてないのだ。自分の強みは、辛抱強く徹底してきちんと仕事をこなすことにあると思っているから、それだけは大学からずっと崩さずに来た。どう考えてもスピードが要求される仕事は不向きである。能力不足甚だしい。そもそも物理やってると速く物事を考えることは勘違いに繋がる可能性が高い気がして、ある時から止めたんだよね。意識して。

残念だけどビジネスマンになってたくさん給料貰うという俺の思いは叶えられそうにないのであった。しょぼい給料で日本でやっていくのが一番のような気がする。どこぞの大企業の研究部署で。

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